日米関係の変質 2014 1 3
多くの日本人は、
日米関係が大きく変わってしまったことに気づいていないのです。
こうした点については、
櫻井よしこ氏も産経新聞で指摘しています。
昨年、日本版のNSC(国家安全保障会議)や、
集団的自衛権の議論において、
マスコミや評論家が、
「アメリカの戦争に巻き込まれる」と言っていましたが、
こういう人たちは、時計の針が止まっているのです。
実は、今やアメリカが、
「日本の戦争に巻き込まれるのではないか」と怯えているのが現状です。
これについては、私は、2012年12月28日に、
「日米同盟の先」という文章の中で、
「今のアメリカは、尖閣諸島をめぐって、
日本と中国の紛争に巻き込まれるのではないかと不安に思っている」と指摘しています。
もちろん、尖閣諸島だけではありません。
三度目の核実験を成功させて、
事実上の核兵器保有国になってしまった北朝鮮の存在があります。
尖閣諸島の問題に、北朝鮮の問題と、
アメリカは、「いつか日本の戦争に巻き込まれるのではないか」と不安でしょう。
これも、2012年に指摘しましたが、
オバマ政権は、基本的に、事なかれ主義です。
2013年3月1日付のフィナンシャル・タイムズでは、
「慎重すぎるオバマ外交は、成果を生まず」という記事で、
「政権スタッフの合言葉は『リスクは避けろ』だ。
だが、それで戦争のない世界を保証することはできない」と書いています。
合言葉が「リスクは避けろ」では、
まるで日本の役人みたいですね。
いずれにせよ、事なかれ主義のオバマ政権にとって、
尖閣諸島や北朝鮮の問題は、頭痛の種です。
これからの日米関係は、
ひたすら内向きになろうとするアメリカを励まして、
困難な国際情勢に関与させるのが、日本の役割です。
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「永田町から首都の壊滅を見ることになるとは。
これが1945年以来、平和を希求してきた日本の結末なのか!」
地下鉄の通路を駆け上がって急いで地上へ出た、
政治部記者の平岩は絶句した・・・・・。
国民保護警報が鳴り始めてから、わずか1分後だった。
20キロトンの核ミサイルが、
赤坂にある全日空ホテルの上空600mで爆発したのである。
イージス艦は、20発のミサイル発射を確認。
そのうち、10発が弾道ミサイル。
残り10発のミサイルは、巡航ミサイルで、
日本海に展開していた日米の艦船に向かった。
最高高度300kmから放物線を描いて落下する核弾頭を含む再突入体は、
速度をぐんぐんと増し、音速の8倍となって大気圏に突入してきた。
市谷にいた部隊は、天空から高速で落下してくる10個の再突入体へ向けて、
16発の迎撃ミサイルを、次々に発射した。
しかし、もととも個々の命中率が10%以下と低い上に、
敵の弾道ミサイルが近距離から発射されているために、
迎撃の時間が極端に限られていること、
さらに多数のおとりの再突入体のために、
自衛隊の迎撃は失敗に終わった。
(「東京に弾道ミサイル! 核災害で生き残れる人、生き残れない人」(高田純)から引用)